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「Hey Code」でVS Codeの開発体験が変わる!話してコーディングをより便利に

#Microsoft#VS Code#Web開発#解説
投稿日: 更新日:

Visual Studio Code (VS Code) に便利な機能が追加されました。

今回追加された「Hey Code」ボイスコマンドを使えば、音声でプログラミングのサポートを受けられるようになり、開発の効率が大幅に向上します。この記事では、「Hey Code」機能の魅力と、使い始めるための基本的な情報について解説します。

また、Hey Codeが実装されたv1.86のアップデートでは、標準入力の取り扱いに関する改善も加えられています。詳しくはこちらの記事で解説しています。

「Hey Code」とは?

Hey Codeの画像
画像:Visual Studio Code January 2024より

「Hey Code」とは、VS Codeで新たに導入されたボイスコマンド機能です。この機能を有効にすることで、声による指示でGitHub Copilot Chatとの音声セッションを開始できます。

音声認識はすべてローカルで処理され、サーバーに送信されることはありません。

「Hey Code」コマンドに続けてさまざまな指示をすることで、コーディングの補助を受けられます。

「Hey Code」を利用するための設定方法

「Hey Code」機能を使い始めるためには、いくつかの設定が必要です。

まずは、VS Codeに必要な拡張機能をインストールしましょう。「Hey Code」機能を使用するには、「GitHub Copilot Chat」と「VS Code Speech」の2つの拡張機能が必要です。

GitHub Copilot Chat

GitHub Copilot Chatの画像
画像:GitHub Copilot Chat - Visual Studio Marketplaceより

GitHub Copilot Chat拡張機能とは、GitHub Copilotの会話型AIアシスタンス機能をVS Codeで利用するためのものです。バグのトラブルシューティングや新機能の開発時など、どんな課題にも対応できるよう支援します。

VS Code Speech

VS Code Speechの画像
画像:VS Code Speech - Visual Studio Marketplaceより

VS Codeに話しかけるためには、VS Code Speech拡張機能が必要です。この拡張機能は、音声からテキストへの変換機能をVS Codeに追加します。すべての音声データは、インターネット接続なしにローカルで処理されます。

拡張機能のインストール

これらの拡張機能は、次の手順でインストールできます。

  1. VS Codeを開く
  2. サイドバーの拡張機能アイコンをクリックする
  3. 検索ボックスに「GitHub Copilot Chat」と入力し、検索結果から該当の拡張機能を見つける
  4. [インストール]ボタンをクリックしてインストールする
  5. 同様に、検索ボックスに「VS Code Speech」と入力し、検索結果から拡張機能をインストールする

「Hey Code」機能を有効にする

拡張機能をインストールしたら、次は「Hey Code」機能を有効にします。

  1. VS Codeの設定を開く(cmd + , もしくは ctrl + ,
  2. 設定の検索ボックスにaccessibility.voice.keywordActivationと入力する
  3. accessibility.voice.keywordActivationを見つけ、chatInViewquickChatinlineChatchatInContextの中から、好みに合わせて選択する

なお、それぞれのオプションの意味は次の通りです。

まとめ

「Hey Code」機能の導入により、VS Codeでの開発作業がこれまで以上に直感的でスムーズになります。GitHub Copilotとの統合により、コーディングの質と効率が大きく向上します。また、音声データのローカル処理によりプライバシーも保護されます。

ぜひ、「Hey Code」機能を使ってみてください。

参考

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